ぐうたらな毎日を過ごしてきたソルトレイクシティを出て5日目の朝。
アーチーズ国立公園の入り口に到着した。入り口の料金所でオッサンに「Hi」
と声をかける。するとオッサンが「自転車乗った友達がいるか?」と尋ねてきた。
ソルトレイクを出て同行していた岳君とは3日前にはぐれてしまっていたが自分のほうが先行して走っていたのでいくらなんでも追い越されてないはずだ。ひょっとして他の自転車乗り?
入園料金5ドルを支払い園内へ・・・・・。
ゲートをくぐって早速の上り坂。追い越してゆく車がエンジン音を荒げて登ってゆく。坂の先を見遣ると、はるかかなたに小さく追い越していった車が見える・・・・。
はぁぁぁ。まぁ、じたばたしても仕方ないのは分かっているし来てしまった以上登るしか無いのだ。
気合を入れなおしていざ!超低速にシフトチェンジした自転車のペダルをえっちらおっちら。
登っていくほどに大きな岩の壁が迫ってきた。やっと国立公園らしくなってきた。そう思いながら汗だくになりながら登り切り最初のビューポイントにやってきた。
はぁあ?はぁああああああ!?
するとそこは全く想像していたのとは違う壮大なスケールの情景が延々とはるかかなたまで続いていた。
あっけにとられながら自転車を止めカメラを持って歩いてゆくと目前に荷物満載の見慣れた自転車が。持ち主の姿を探す。
声を掛けた第一声は「すげえぇっすね!ここ」だった。
いつの間にか自分を追いぬいていた岳氏と一緒に口を開けば「すげぇ、すげぇ」の連発だった。
初めのハイライト、バランスロックとエデンの園をはじめとするウインドウズセクション。余りにも広大な周りの景色と億単位の年月を掛けて自然が、神が?創造した奇岩たちが調和して魅せる情景に心奪われっぱなしだった。
Balanced Rock
心の中でずっと鳴り響く。『アーチーズ。ごめんなさい。正直、なめてました。』
窓。窓から眺める景色は、同じ景色を眺めていても全く違って見える。その景色が広大であるほど効果的にその広大さをさらに壮大にする。
何を言ってるのか分からなくなってきたけど、とにかくアーチを介して見えるその神の庭は筆舌に尽くしがたかった。
Garden Of Eden
全くと言っていいほど期待していなかったアーチーズ。(ごめんなさい)1日あれば十分と高をくくっていたが、気が付くと未だ初めのハイライトを終えたところで夕方一歩手前。園内唯一のキャンプ場まで20キロ。
ヤバイ・・・・・。
2人で相談し残りは明日に持ち越しでキャンプ場を目指す事に。
いやぁ~。アーチーズごめんなさいとありがとう!の1日でした。
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