とある日の走行日記①

オウトピスタと呼ばれる道がある。日本で言えば高速道路みたいな感じの有料道路。(自転車は料金が掛らない)この道は傾斜も比較的少なく、路肩も車1車線分はある快適な道。
「走るならこの道だ」と情報を得ていたので無い場合は仕方ないが、極力探して走るつもりだった。
この日のルートは途中から、丁度夕方頃に1本道が2本に別れ片方がオウトピスタ、もう片方は一般道に分かれる。しかし、オウトピスタへ進むと当分町はない。一般道はそこから16キロ程でなかなかの町があり宿もある。
道は分かれる前から路肩が広かったので分かれて一般道へ行くと当然無くなると思っていた。
とりあえず宿を探すため一般道を行く事に。
しかし、道は相変わらず路肩が広く続いている。これはいい!
この分かれた2本の道はずっと距離にして20キロくらい離れながらも450キロ~500キロ先まで並走している。途中、州都の町で交わりまた離れ並走するような形になっているので、またオウトピスタに行く事も出来るし、お互いを行き来する道が何本かあるのを地図で確認していたので、最悪その道でオウトピスタに出ようかと思っていたが、「路肩がこんなに広いならいいや」とルンルンで16キロ先の町まで行って宿を取った。
翌朝、荷物をまとめ出発。街中を抜け郊外へ。好調な滑り出し。
しかし、その好調はすぐに終わってしまう。道はどんどん細くなり、路肩の殆ど無い片側対面通行の道に変わっていった。
ダマサレタ。
と、少々凹みながらも、今までも路肩の無い道を走ってきたのでいけるだろうと考え走る。
ここに来て山の間をすり抜けるような道取りになってきて結構アップダウウンも多くなってきた。
今までの路肩なし道と違ったのは、片側1車線の対面通行だった事だった。なので、追い越していく車が僕をよけていこうにも、対向車がいるとよけられないため、近い場所ですれ違って行く。特に大型トラックなどはお互いが大型トラックでもお構いなしにスピードを緩めず僕の左側面スレスレ!?と思うような間隔で走りすぎていったり、クラクションを鳴らしながら走ったりしていってとても恐ろしい。
大型車が近づくたびに神経を使う走行しかもアップダウンが多い。
当然距離も伸びない。目的の町につけるだろうか?と思いつつ走っていた。
そこへ大型車が走ってきた。何とか気を張ってやり過ごしたが、間近をかなりのスピードで走っていくので多少こっちもフラつく。
フラついた拍子に道路のふちの段差にタイヤをとられ派手に転倒!
痛い!
後続車に轢かれるか?と思ったが幸いよけていった。
被害状況は擦り傷と打撲程度。フロントバッグの一部が破れたぐらいで済んだので良かった。
が、それから何十キロも走って行くのが怖くなった。仮に大型車が来るたびに止まって走ればいけるかもしれないが、そんな事をしていたら全然進めないじゃないか!と思い、途中にあるというオウトピスタへの抜け道を行くことを決意し渋々しばらくこの悪路を走り続ける事に・・・・。

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