クリアカンを出て目指す次の街ははマサトラン。この間231キロ。僕は、先日の教訓から、オウトピスタを意地でも走ろうと決めていた。
宿を出て郊外に向かう。が、迷った・・・・・。
いつも大きな町から出るときに道に迷う。細かな地図はネットで調べておくのだが、実際走るときに手元に無いので分からなくなってしまういつもの現象。
とりあえず、勘と標識を頼りに13キロ。やっとオウトピスタへの道を見つけた。
道は路面が粗く時々ボコボコだったが路肩は十分あるので快適に走行できた。しばらく行くと料金所が見えてきた。
いつものように通り抜けようとすると、係りのオッサンが出てきて、「向こうのレーンで支払いをしろ」みたいなことを言うのでおかしいなぁ?ルールでも変わったのか?と思い仕方なく並びなおす。
料金所のねーちゃんに「いくら?」と聞くと笑いながらスペイン語で何か言ってるが分からない?どうやら、自転車がいくらか?と聞いてくることなど初めてのような感じで困っている様だった。同僚らしき男性がやってきて何やら話した後、向こうのレーンから入っていいよとさっき通ろうとした方を指差す。
それ見ろ!さっきのオッサン!金払わなくていいやないか!と思いながら通過。
オウトピスタ。快適な走りを約束してくれる。しかし、途中、村や町が無いので補給や宿といった面で苦労する。
それは分かっていたので、今回は野宿するつもりでいた。食料、水も十分ある。それにガソリンスタンドが時々あるので、併設でコンビにがあることが多いので心配ない。
100キロ走って丁度よさげな橋を見つけその下を確認。テントが張れそうなのでここに決定。辺りは畑や家も無い荒野だったので人が来る事も無いような場所。
早速、テントを張り、ちょっと早いけど夕飯準備。
準備していると、鉈を持ったオッサンがひょっこり。なんで人が来るんや?何にも無いところなのに・・・・ブツブツ・・・・。
メキシコに入ってから良く見かける。時々、町も何にも無い道路脇を歩いている人に出くわす。まさかここで出くわす事は無いだろうと思って選んだ場所で出会ったオッサン。
「オラ」
と声をかけると
向こうがびっくりしていた。(笑
「オラ」と言って逃げるように向こうへ行ってしまった。
鉈で草刈ってなにか探してる様だったけど何やってるんだろ?
久しぶりの野宿は何度も目が覚め余り休めなかった・・・・。
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