アラウシにて。

今日たどり着いた町、アラウシ。
3200メートルからのダウンヒルを1000メートル下がった谷底にその町は在った。
不思議なキリストの巨像が小高い丘にたたずむ小さな町。
小さいくせにメインストリートには見えただけでもホテルが4件。
決めた宿のおかみさん。
僕に「中国人?日本人?」とチェックインのため名前やらを書いていると聞いてきた。
「日本人だよ」というと、
「そう、うちの息子はチーノ(中国人)なのよ」
とさらっと言う。
どう見ても彼女はアジア顔ではない。
旦那が中国人なのか?
娘婿が中国人なのか?
「へーそうなんだ。」
と。ひょっとしたら目が一重で細いのかも。
よく、あだ名で目が細い人をチーノ、チーナと呼ぶ。
すぐに宿を決め、洗濯、シャワーを済ませ、キリスト像の丘へ。
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ちょっとした町の公園のようだ。
ここでイチャついていたカップルの男のほうが
僕が傍を通り過ぎる時に「チーノ」と言って来た。
僕は「ソイ デ ハポン、ノー チーノ」
と言った、しかし彼は「ハポン・チーノ」と続ける。
はぁ、全くいつもながら何がしたいのか?何を明確にしたいのか?意図が分からん。
訂正しても、「おい中国人」と言うなら、もう彼らの中では中国人なのだから、
言葉に出して言う必要もないだろうに。
それに、その後何か会話を求めているわけでもないくせに。
日本を出るまでは全く感じたことのなかった人種差別?という感覚。
全く文化の違う異国ではじめて肌で感じ。考えさせられる。
皆がみんなそうではないのだろうけども。
確かに中国人がやってきたことに対する反応なのかも知れないけど。
中身や個人を見ることなく、顔が自分たちと肌が自分たちと違うから。
一からげにこうだ、と決め付ける。
さみしいことだなぁと感じた。
と、それはさておき。
この町は町の中を線路が走り小さい駅には列車が。
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こんな山の中によくもまあ鉄道を通したもんだなぁと関心させられた。
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現役で走ってる・・・・?んだろうなぁ。
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さぁ、明日もアンデス。上り坂です。

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