クエンカの家族

昨日は途中激しい雨にやられて走行も50キロそこそこで止め、現れた町の安宿に逃げ込んだ。
今日は、昨日走ろうと思っていたクエンカの町まで走ります。
ここビブリアンの町からクエンカまでは40キロくらい。激しいのぼりも下りもないようだ。
天気も最近ないくらいに太陽が顔を出して晴れ間が見える。
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心地いい陽気。
サイクリング日和。
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程なく見えてきたクエンカの町。国道の右手の少し高くなった丘の上に町が広がっている。
セントロへの標識を頼りに走っていると。
後輪パンク。
11回目のパンク。
タイヤをはずしてみてみると。5ミリくらいのガラス片が刺さっていた。
修理も済ませ、セントロへ
町は世界遺産。
道は石畳で走りづらいなぁと思いつつ、
信号待ちで止まっていると。
横の車から声がかかった。
「どこからきたの?」
30代か40代くらいの若い夫婦と1歳前後の男の子。
信号待っている間僕らは話し込んだ。
旅の話やらをさらっと話してると
信号が変わった。
すると運転席の男性が
「飯食った?未だならこれから食べに行こう。ご馳走するよ」
と僕に車のあとをついてくるように言った。
ちょっと迷ったが、せっかくの好意と、面白そうな展開にその先が見たくなって
ついて行く事に。
程なく車は路肩に止まって、2人が下りて来た。
「レストランはそこだよ、行こう」とフェルナンド(旦那さん)
つれられるままに自転車を押してついてゆく。
席について自己紹介し、フェルナンドと一緒に注文カウンターに向かう。
何がいい?といわれて、なるべく安いのを選んだ。牛肉の焼いた料理だった。
すると、フェルナンドが「今日はセマナ・サンタの金曜日、肉は止めとこう、
シーフードはすきか?」と言った。
おごってもらう立場上、何でもいいですという感じだったが、
その料理はメニューの中でも1番高いものだった。
どうも、フェルナンド家は裕福なようだった。
後で気づいたが、車もプジョー。コロンビアの首都ボゴタにも住んでいたと言っていたし、
南米のほかの国の話も良く知っていた。
息子のホアキンはやんちゃで、なんにでも興味を示し自分の靴を振り回していた。
奥さん(名前聞いたけど忘れてしまった、すんません)も美人で気さくな感じでイロイロ
質問をしてくる。
本当によくしてもらって、温かい家族のなかに混ぜてもらって幸せをもらったような気がした。
楽しいひと時を過ごしレストランを後にした。
するとフェルナンドが泊まるとこは決まってるのか?と聞いてきた。
町に着いたばかりの僕はこれから探すよ。といった。
すると、親切にも、安ホテル街まで案内してくれて
僕らはここで握手を交わし別れた。
本当に気持ちのいい夫婦だった。
雨が今にもふってきそうな午後。
町はサマナ・サンタのせいかとても静かだった。

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