極寒の湖とフラミンゴ。世界は本当に美しい

自然保護区の管理事務所の10キロほど手前で野宿した朝。
太陽が出る時間に、出る方向に巨大な雲。
日の光がさえぎられると標高4300の世界は極寒となる。
泣きそうになりながらテントをたたむ。
その間、手はかじかみ感覚がマヒし、鼻水はタラタラ。
準備が済んでも太陽は雲の中。
仕方なく薄暗い朝を紫の機体にまたがる。
結局管理事務所に着くまで太陽は雲の中。
管理事務所には2人駐在していた。
係員に話しかけ説明を受ける。
ここで30ボリビアーノ(およそ360円)入園料を払うと聞いていたので
払おうとする。
しかし、係員曰く150ボリ。
え~!!!高っ!!5倍やん。
金はあるが、国境越えに備え必要最小限にしてきたため、水や食べ物、あと、宿代にとってあった分が
ごっそり持っていかれてしまう。
30かと思ってた。しかしそれは4~5年前の話だった。
係員に言うと、
上がったんだよ。
の一言。
まぁ、ここでごねても仕方ないので支払い、チケットをもらう。
宿や、補給できる村の場所を教えてもらい
一路、ラグーナコロラダへ。
この湖はフラミンゴの群がたくさん降り立つ有名なスポット。
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しかし、本当に綺麗な景色。
時折ツアーのランクルがやってきては欧米人が降りて写真を撮ってはいるが、
それ以外は廻りに自分だけ。
贅沢だ。
昼前に教えられた村に行き、手持ちの金が少なくなってしまったので水だけ8リッター分買う。
午後からは再び峠越え。
さらに標高を上げ4800の世界を目指す。
この途中後ろを振り返ると
はっと息を呑んだ。
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青い空、白い雲、すべてが本物だった。
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