またまた思いがけず、

考えてみれば出会いなんて、偶然だ、が、しかし、
必然のような気もしてくる。
あの日G213号が通れたら、
迂回路で宿に泊まらなかったら、
昭通市で宿を2回断られなかったら、
あの時間に到着していなかったら、
僕らは出会わなかったろうし、ほかに出会っていたかも
知れない人もいるだろう。
それを考えていると2日連続で対蹠的な出会いを
した自分はなんだか何かに導かれているような
気すらした。
しかも、俺の方は何の努力もしていない。
突然に嫌だろうがよかろうが、向こうの方から
やってくる。
この日もそれを実感した日だった。
しかも、嫌になりかかってた中国で。
完全に成都以降飛ぼうと決めて走っていた
自分は心変わりしていた。
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朝、6時半過ぎに道に出て
完全舗装の真新しい国道213号を走っていた
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峠を登り切ると一気に下って
川沿いへ、そして、また登るという
山道だった。2度目の登りはかなり頑固で
延々と登り続ける道に仕舞は辟易していた
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が、走れる道がきれいで舗装されている
こんな山道なのにやる気が感じられるG213号は
これから南北をつなぐメイン道路として政府が力を
いれて開発しているのがわかって期待していた。
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こんな滝の水しぶきがかかる場所にある道ですが。。。
そしてこの峠を登り切ろうかとする手前で
またとおせんぼ。
マジですか?
と思いつつ
とおせんぼしているおっさんに話しかける
楽山市まで出たいんだ。行ける?
とタブレット片手に話すと
一人は戻れと弱気な発言。
通せんぼの主は、
~までなら行けるそこから~
と言う。とにかく通してくれて
事なきを得た?
そして2回目の通せんぼは、
今実際にアスファルトを流し込んでロードローラー
で固めている現場だった。
唖然としてとまって眺めている俺に
工事作業していた一人のおっさんが
ジェスチャーで、路肩通って向こうに行きなと
教えてくれ、その通りに向こう側へ出た。
その先も舗装してあって気持ちのいい道が伸びていた
途中に小さい町があって人が住んでいる。
坂を上り切ると下る。
下り切ったところでまた小さい集落が。
集落をよける形で走っていたG213はそこで高架工事中で道が
途切れていた。
マジか!?
悩んだが、道は、旧の道はおそらく集落の中を通ってい
るのだろう、そちらへ行く道を見つけて
走る。確かに集落を過ぎても道があった。
がアスファルトの道ではなく工事中の道
砂利が敷き詰めてあって道幅も広いが
トラックが通るせいでガタガタの道。
行くしかない。
これをしばらく進んでいた。
進んでいると開けた場所に出た
道の右手には大きなコンクリートの橋を
積んだ物置現場のような場所。
そこを通りかかった時に
白髪交じりのおっさんが中国語でめちゃくちゃ
話しかけてきた。
我是外国人(僕外人だから)
と言うと、構わず何かを言ってくるおっさん。
若い部下らしき男性がスマホ片手に
翻訳機能で話しかけてきた。
「この道は今、僕らが新しく工事しているから
この先ずっとこんなドロドロ、ガレガレの道が続く。
ちょっと引き返して、べつのローカルな道を走って
言ったら、きれいな省道に出られる」
と教えてくれた。
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ありがとうを言って引き返そうとすると
彼が良かったら、橋の検査が終わったら、飯を
みんなで食べに近くの食堂に行くから一緒に食べよう
と誘いが!
うれしいけど1度断った。雨が降りそうだし、先を急ぎたい
と言うと、いいからいいからと引き止められ
引き止められること1時間半。
やっとメンツがそろって3台で近くの町に車で向かう
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チャリは現場にお留守番。誰かいるから盗難は心配ないということで
そして総勢12~3人で町の食堂に到着
奥の部屋に集まった奥の部屋にはよく中華料理で取り囲む
丸テーブルが一つ椅子がたくさん。そこにみんなが集まって
料理が8~10種類運ばれてきた、酒は?ビール?
と聞かれ、おいおい運転手いるのに飲むのかよ?
さすが中国と思っていたがかくいう俺もありがたく
2本もいただいた。
この中華がめちゃくちゃ美味かった。
みんなで取り囲んで食べる食事、半ば飛び入りゲスト
の俺はこれ食べろあれ食べろと大変に進められ。
ごはんも3~4回お代わりした。
ごちそうになって、みんなは別の現場へ行くらしく
最初に声をかけてきた白髪交じりの男性が
チャリのある現場まで送ってくれた。
送った後、俺についてこいと、分岐路まで案内してくれ
ありがとうを手厚く言って別れた。
その教えられた道は县道というローカル線で
路面はガタガタだったがこちらがいいということで教えられた
ので信じて走っていた。
が、
途中今回4回目?の通せんぼが!?
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昨今の雨のため崩れて間もない現場に遭遇
向こう側もこちら側も車、バイクが立ち往生している、
が、たくましい地元民はトラックから荷物を運び出し
向こう側へピストン輸送している。
これを見て、荷物をばらしてピストン輸送すれば
渡れると判断。俺も彼ら同様荷物を運んだ。
そのあとも4~5か所崩れたあとを重機が土砂をどかせていた
なんとか待って通ることができたが
早くこんな道とおさらばしたい気持ちでいっぱいだった。
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70キロほど走って彼らが言うように完全舗装のきれいな省道303
に出ることが出来、しばらく走った河原でキャンプすることにした。
2017年5月23日、走行、82.74km。

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