玉树を出て

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なかなか80元と高くもない宿で快適だったので
もう少し居たかったが、昨日、公安が来て、明日出て行く
と言って帰って貰ったので、今日は出ない訳にはいかない。
さて、荷物をまとめ、出る事に
水を商店で買う為にちょっとゆっくり目に出る
8時半頃近くの商店で水を買って
S308方面へ
町を出て35キロくらいの地点で
峠が有るはずだった4500m強くらいの
でも、道の整備が進んでいて
トンネルが現れた、これはありがたいのか?
とにかく峠を越えているとなかなか時間が食って
距離がのびない。ここで隧道を通ればかなりの短縮
になる。と思って、その前に手前の空き地でちょっと
休憩した。が今日は天気がよくない。
風が吹いていて、気温は8℃〜10℃なのだが
体感温度が寒い。しかも雨が降って来た。
休憩を終え隧道に望む、
と、看板があり何と長さ3キロ強。
しかも隧道内に照明がついていない。
真っ暗。
仕方なく、荷物からヘッドライトを出し、
自転車のフロントバッグに取り付け照明とする。
観念して走り出す。
交通量がそんなに多くないのでそんなに怖くない
けれど、キロ単位のトンネルは本当に疲れる。
狭いし、暗いし、自分のペースで走れない。
なんとかトンネルを出た
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出たら雨が上がっていた。
が油断出来ない、またどうせ降ってくる
が、雨具を付けていても蒸れて暑くなるので
下の雨具だけ脱いで走り出す
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遠くに立派な建物が現れた
何かな?ホテル?お寺?と思って
走っていたら
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大きな仏塔まで。
でも近くへ行ってみたら
作りかけの建物。こんな何も無いところに。
しかも、完成を待たずして、もう崩れかけている
放棄された廃墟だった。
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さすが中国。ここまで費やして作ったけれど
それまでの労力と費用はちゃんと消化されたのだろうか?
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いや〜ホント天気が悪い。
ここのところ連日。梅雨か雨期なんかな。
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この日、隆宝镇(Long bao zhen)の町を越えて
しばらく走ると、4800mの峠がある。
その手前で走行90キロそこそこになったのでキャンプしようと
していた。が、やはりいつもの話で
適地に困っていた
道は次第に峠道になって登って行くが、
左側崖下には民家が点在している
結構道路から谷底の民家までは距離があるので
死角さえ確保出来れば問題なさそうだけれど
高原地帯で遮るような物は何も無い。
体も疲れて来たのでいい加減キャンプしたいが、
時間はまだ6時前。
まだ3時間は明るいし。。。。
と思って走っていると左側に古い道の跡と大きな岩山が。
これは死角になる、この裏でキャンプ出来そう!
と思って近づいていく。
と、追い越して行く車から男が何か話しながら速度をゆっくり
落として来た。
??
何なん??
当然中国語は分からない。
ジェスチャーで俺が、大丈夫だからオッケー
だから、早く去れ、的な事を言った
が通じたのか通じなかったのか
車が前方で停まる。
一人の若い男が出て来て
何か話しかけてくる。
めんどくさい、なんで俺がキャンプしようと場所
探していてやっと見つけたナイスな場所で
こいつらがピンポイントで現れるんだ?
おれにキャンプさせないつもりか!!??
自分が外人で中国語分からないと
知っている中国語で言う。
大抵、数分でこういう時は親指でもたてて去って行くが
こいつは去らない。
沈黙が続く。
するともう一人運転していた男が
降りて来て、車のタイヤの後ろに石を置き始めた
長期戦だ。
そいつと先に降りて来た男が何やら話して
俺の周りに来て何か話しかけてくる
おれは日本語で
なんか用か?俺に用があるのか?
と言う。
当然通じない。
疲れてイライラしているので、俺は自転車を
止めてその場に座り込みを決め込む
が二人は何をする訳でもなく
立っているだけで動こうとしない
変な奴だった。
こんな膠着状態が15〜20分
続いた。
本当に何もせず、立って俺の方を見てるだけ。
何しに停まったのか?
俺の側からしてみれば、
?????????
しか思いつかない。
野宿妨害以外の何者でもない
しびれを切らして
チャリに跨がって走り出した
奴らはついてくる訳でもなく
しばらくしたら車に戻って
走り出し、追い越して行った。
??????
さすが中国。変な奴も居る。
100mくらい先に行って停まっていた俺は
またさっきの岩陰に戻って来た
案の定道路からは死角になる場所で
丁度、岩の裏がおおきなポケットのように
くぼんでいてそこに入ってしまえば周りからは
見られないという場所。
テントを張るには狭くすり鉢状になっているので
適していないが、なんとか、まだ6時で明るいので
このすり鉢状を埋め立ててテント張れないかと画策する
ある程度埋まって来たので、それに雨が降りそうだ。
一段落してテントを張った頃に嵐が。
凄い風。雨。
本当に山の天気は変わり易い。
嵐は短期間で終わった。
久しぶりにキャンプらしい
炊事や待ち時間ののあいだまったりしながら
夕食タイムを堪能して
夜を迎える
しかしここのところ夜9時過ぎまで明るいのは勘弁して欲しい
この日、あれだけ雲がずーっと空に有って天気が悪かった
けれど夜はさっと雲が無くなり
満点の星空に覆われた
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辺りは何の光も無く
奇麗だった。
写真はあまり旨く撮れなかったけれど。
2017年6月16日、走行、91.31km。

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