空港へ行くため朝4時半に起きた
迎えのバスが5時半に宿の前にやってくる手はず
になっているので。
自分のフライトは午前8時35分だ。
だが、何があるか分からないので3時間前にには
出た方が良いという宿のスタッフの言う通りに
5時半のピックアップをお願いした。
インスタントではあるがコーヒーを淹れて
朝食の代わりとする。今日は公共交通機関での
移動と成るのでなるべくトイレに行かなくても良いように
朝食は食べずにでる。
長々とお世話に成った宿の部屋。
狭いけれど快適な設備がしっかり整っていて
とても快適だった。10泊したのか。
階下に荷物を運んで
チェックアウトを済ませバスを待つ。
5分くらい前にバスが来て乗込んだ。
バスは空港まで3軒程別のホテルを梯子して
お客を他に2組載せて空港に向かった。
空港に着いたのが6時半頃。意外に1時間も
かかっていた。
荷物をカートに乗せターミナルビルの中に入ろうと
するが、荷物が大きいのでなかなか苦労する。
飛行機で飛ぶのは実に5年ぶりくらいで勝手も
すっかり忘れてしまっていた。
ビル内をくるくる回ってチェックインカウンターを
探して見つけた。
早速、手続きをしようと窓口の係員に話しかけて
その旨を伝える。お客は他に若い女性が一人
自分の後に並んだ。
するとその女性が英語で話しかけて来た。
『多分、玉树へのフライトですよね?私も同じ
なんですが、フライトが遅れている様です。出発は
2時間遅れの10時40分みたいです。』
と。
そうか、それは仕方ないなあと思いながら、チェックイン
をしようとすると。
自転車の箱の計量で引っかかった。
箱の重さが48キロあった。
リミットは32キロと言う事で16キロオーバー
超過料金払うからと言っても、駄目と言う話。
窓口は中国語しか話さない。なのでさっきの女性が
間に入って通訳してくれた。本当に彼女には今日1日
お世話になりっぱなしだった。
窓口が言うには、中身を何か出して32キロにするか?
このまま運びたいなら、別の貨物会社に依頼するか?
と言う話。
中身を出して32キロにしたら出した荷物は?
と言う話だが、とりあえず16キロ分出した。
それでOKらしく自転車の箱は通った。
その前に17キロの手荷物を1個通している。
出した荷物は?と思ったら、それぞれ計量して
OKで預け入れ手荷物計5個になった。
それで超過料金が742元(12614円)
これを払ってチェックイン。
しかし、全部引き受けるなら中身出さなくても
良いだろ!と思ったりもしたが。
その後、自転車の箱だけ大きいので
カートで係員について行って運ぶ。
運んだ先でX線検査機に掛ける。
この時もさっきの女性がずっとついていてくれて
通訳してくれていた。
X線検査の結果、ライターがあるとの事で
また開封して出す事に。
滅多に飛行機乗らないから、ライターが駄目な事
忘れていた。炊事用のライターが2個。1個はどこに
あるか分かっていたので取り出した。が、もう一個は
多分さっき出した荷物の中じゃないかな??
と思い再検査。
ライターが未だあるとの事で
再度開封。
通訳役の彼女は苦笑いしてた。
係員の指摘した辺りを探して発見。
再検査。
未だライターがあるとの事。
「はあ?もう無いんですけど」
しかし、この辺りにあるという指摘
の箇所を探して、ひょっとしてこれか?
と思って、ガス用のアウトドアバーナーの
先っちょ(ガスボンベは持っていない)を出して
「これはライターじゃないぜ、お姉さん!」
と見せた。取り出した状態で再検査。
それでもう無いと分かると犯人はこれか?
とバーナーの先を持って奥の方に聞きに行った
係官。
戻って来て、「これはOK」
と言う話でやっとチェックイン終了。
擦った揉んだで時間はもう8時くらいになっていた。
助けてくれていた彼女曰く
「フライトが遅れていて良かったね」と
確かに。
フライトがおくれたのでさらに2時間強待つ羽目になった
その間、彼女とお互いの事を話した。
彼女の名前は、中国語名を聞いたが難しくて覚えらんなくて
そしたら英語名を教えてくれた。なぜ英語名があるのか知らんが。。。
名前はクリスタル。
英語を話す事、顔立ちが漢民族に見えなかったこと、そして
玉树なんてマイナーな空港に飛ぶと言っていることから、
最初、チベット人か何かと思っていたが、会話が進んで行くと
家は成都で玉树へは旅行で行くのだと言う話。
そして学生で学校は上海の側にある所に通っている
と言っていた。そして、フライトのトランジットで停まる
西宁で友達と合流して一緒に旅をするらしい。
自分は自分の旅の事、今までの旅の事など話した。
彼女のお父さんも自転車で国内を旅しているという話
で写真を見せてくれた。
そんな話をしていたら搭乗手続きが始まるであろう
時間になっていた。が、一向にアナウンスが無い。
不審に思った彼女が聞いて来たところ、搭乗口が変わった
とのこと。で、急いで建物の全く反対側65番へ急ぐ。
着いてみて、カウンターに居た職員に聞きに行った彼女。
戻って来て、曰く
「さらに2時間遅れて12時40分になったらしい」
とのこと。
苦笑いしか無い。さすが!中国!
さらに2時間待つ間、航空会社がみんなに弁当と
200元(3400円)の払い戻しをして来た。
迷惑料みたいだった。
200元受け取る手続きをして、弁当を食べて
1時を回っていた。
1時過ぎてると言うのに、館内のアナウンスが
TV9598便が遅れて12時40分発になった
と何回も繰り返してるのは、中国だからか?
そして間もなく搭乗。
遅れに遅れまくったフライト
乗り継ぎ便なので4時間弱かかる。
故に、到着は5時過ぎ。
空港についてチャリ組み立てて荷物まとめたら
6時は過ぎる。
予定が狂った。困ったな。
乗り継ぎ先の西宁までは1時間20分くらいで
着いた。そこで30分程待つ。
ここでクリスタルの男友達が登場。
長身のドイツ人で欧米人に珍しく中国語も
少し話せるという彼、英語はぺらぺら。
いや〜すげ〜。
でちょっと談笑して玉树行きに乗込む。
フライトは1時間ちょっと。
あっという間だった。
が、またまたトラブルが!!
空港に着く直前、
天候が悪いため着陸出来ないので西宁空港まで
戻るというアナウンスが流れた瞬間
機内の乗客から呆れたようなため息が。
再び西宁の空港まで1時間強掛けて戻る事に
結局空港へは6時過ぎに着いて
飛行機からは降ろされ、
預け入れた手荷物も返され、
どうなるのか!?と思ったら
空港が用意したホテルに移動して後日
再フライトとの事らしい。
というか、荷物のデカくて重くて多い俺は
本当にめんどくさくて、このまま空港で泊まりたい
と思ったくらいだったが、クリスタルとボーイフレンド
が手伝ってくれてバスに載せ、
ホテルへ。ホテルについてからも荷物を手伝ってもらって
下ろす。
宿は2人一部屋らしく、俺は知らない中国人と一緒の部屋
だった。ホテルの食堂でご飯も出た
ご飯のテーブルでクリスタルとボーイフレンド、そして空港で
話しかけて来たチベット仏教のお坊さん2人
と一緒になって英語で会話が進む。
このお坊さん、多分60歳くらいなんだけど
話好きで、チベット仏教のこと、お釈迦様の
生まれた時の話など多岐に渡る話題を熱心に
流暢な英語で語っていた。ドイツ人のボーイフレンド
は医者の卵でなかなかの博識家、仏教の話を
熱心に聞きながら色々質問していた。
結局23時位まで話は続いた。
今日は貴重な体験だった。
いろんな事も偶然のように見えて必然。
出会いに感謝の1日でした。
2017年6月30日、走行0km。
フライトは西宁空港まで700キロ強。
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