決断の日

翌日、6時頃起きた。
同室の男性は自分が起きたと同じ頃起きて
荷物を持って出て行った。
ので自分もすぐに支度してロビーに降りて行った。
朝食がビュッフェ形式で食べられるので
部屋の番号を書いて、朝食を食べる。
食べている間、見ていても、クリスタルとボーイフレンド
の姿は無い、昨日のお坊さんの姿も。
大体空港や航空会社側も翌日何時にとか
いう話も全く無い。
だからといってゆっくりもしていられない。
朝食を済ませて、
荷物を荷物預かり部屋から出して出発を待つ
時間が7時になっても、8時になっても
2人もお坊さんも降りてこない。
一度教えてもらった2人の部屋まで行って
みた、ドアに「Don’t disturb」の札
がかかっていたがノックしてみた。
が、気配はあるようだが出てこない。
ま、居るようだし、と思って再びロビーで
待つ。けれども、本当に中国らしいというか
なんと言うか、お客もバラバラだ。朝食を
早くとって出て行った(多分バスで)人たち
言葉がわからないので聞くにも聞けないし
分からない。
出発を自分と同じように待ってる人、まだ起きてすら
こない人。
走行してるうちにお坊さん2人が降りて来た。
と、これから朝食らしい。
そしてバスが来て乗込むお客たち。
自分も仕方なしにこれに乗る事にした。
ま、くる時も数台で来たんだし。
向こうであえるだろうと思っていた。
荷物を今度は一人で運んで乗込んだ
空港に着くと先についていた人たちが
並んでいた場所にみんなで並ぶのだが
空港側とお客で擦った揉んだが始まった
また、言葉がわからないのでなんでもめているのか
分からない。大声で主張し合う客と空港職員、
しまいには警察まできて何かやっている。
結局、一旦落ち着いて、窓口が全く反対側になったらしく
みんなで大移動。
移ったさき、ここでもなかなか手続きが始まらない
一体、今日何時のフライトで飛ぶのだろう?
時間は9時を回っている
擦った揉んだがまた始まって、言い合いする
客と職員。
それを見ていて、出た!!中国!!
と思っていたが、大体、昨日着けなくてすいませんでした
とホテルまでとって客全員をもてなして翌日目処も立って
無いってことあるのかな?と思っていた。
時間はもう11時。
さらに不思議な事に、朝食へ行ったお坊さんも
クリスタルたちも来ない。
それに、どう見ても、乗客はここで待っている
意外にももっとたくさん居たのに
みんなどこに行ったのだろう。
まだ荷物すら通ってない状況に
もし今日飛べても昼過ぎになるだろうなと思った
困った、何もしないで1日つぶれる
ビザのカウントがあるのに。
そう思ったときタブレットを開いていた。
地図のアプリケーションで中国〜カザフスタン
の国境までの距離を測ってみた玉树からだと
2800キロ強、そしてここ西宁からだと2400強。
玉树の方が西にあるのに南の方に位置している為
遠い様だ。しかも標高4000mの世界。ビザカウント
残り36日。近い方が余裕がある。西宁は2400m
くらい。ここからもし走ったとしてシルクロード沿いに行けば
標高も下がって山道でなくなる。そうすれば距離も伸びる。
そう思ったら、なんか玉树には呼ばれてない気がした。
2回もフライトが遅れて、やっと飛んだらとんぼ返り。
しかも、翌日はこの有様。
何よりも言葉がわからんし聞くにも聞けないし人任せ
運任せのこの状況が嫌で嫌で、2週間強も止まった自転車
の旅が走り出せないのも嫌で嫌で
そしたら自然と荷物のカートを押して黙って列から
去って行く自分が居た。
さっきからコーヒーが飲みたかったんだ。
そう思って空港内のコーヒー屋へ
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アメリカーノを頼んだ48元(816円)も
するアメリカーノだったけれど
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飲みたかったので頼んで一息ついた。
そしてカートを押して外に出て
自転車、荷物を箱から出して
組み立て始めた。
作業中に男の人が話しかけて来た
一番隅っこで作業してるのに彼はなんで
ここで俺に話しかけて来てるのか不思議だった
けれど、中国語が話せないと言ったら
分かる範囲の英語で話して来た。
日本人だと言うと
何故かスマホから音楽を出して来た
日本の歌。玉置浩二のワインレッドの心だった
これが好きなんだと彼が言いながら
玉置浩二が歌っていた。
1時間ちょっとかかって荷造りも終わって
最後まで側に居た彼にお別れを言った
彼が「Good Luck」
と送り出してくれた。
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今日の西宁は快晴だった。
雨がちなチベット高原とは大違いのいい天気
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久しぶりの走行で心も弾む。
空港は西宁の町よりも東に20数キロのところにあるので
ルート的に西宁の町を一度通るルートになる。
町中を通ってしばらく走る。
誰かが西宁以降、西進ルートはキャンプ可能と言っていたが
確かに民家が途切れて、畑でも何んでも無い森が現れる
ようになった。今日は午後からの走行だったし
早めにキャンプしよう。そうおもって野宿場所を
確保。
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こんなサイト、中国に入って初めて出会った。
これからこんな感じだといいな
2017年7月1日、走行63.35km。

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