一路アルプスへ

2泊したトリノのホステルを後にする。
宿の部屋はオフシーズンのため、2晩とも
4人部屋に自分と、もう一人寝に来るだけのゲスト
しかい無くてとても快適だったし、付属の
朝食バイキングもなかなか良かったし、出ると決めた
日は朝から雨だったのでもう少し滞在したかったけれど、
雨予報は、また向こう1週間だったので、諦めて
出る事に。宿泊代もユーロ圏は高いのでバカにならないしね!
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宿の部屋。広いバストイレ付きの4人部屋。
朝食を終えてチェックアウト。
窓口の女性はなんと日本人で日本語が帰って来た。
久しぶりに生で日本語で会話。笑
お礼を言って外に出る。
と小雨がぱらついているが、出られそうだ。
しばらく街中を走って郊外へ。
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現れた宮殿ののような建物。
どうやら昔のお金持ちのお屋敷の様。
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敷地も建物も付属の森も本当に広大だった。
あとでガイドブックを開いてみたら、
狩りを楽しむために作られたサヴォイア家の
ストゥピニージ宮殿という物件のようだ。
いや〜付属の森、キャンプし放題の感じで良かった〜。
さて、順調に駒を進めアルプス山脈の西、モンジェネヴル峠
への登り口、ペネローロという町へ到着。
ここから登りが始まる。
ダラダラと登って行くのでキツくはないし、結構
町が点在していて、最後の大きめの町で
食材を購入してキャンプ地へ。
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道路脇の小さな川のほうに雪をかき分けて入って行って
キャンプできそうなサイトを見つけ
ちょこっと雪どけしてキャンプ結構。
翌朝、撤収して道路へ出る。0.7℃
標高790m。
走り出すと雨予報の通り雨が降って来た。
雨は標高が上がると次第に雪へと変わった。
20km程はしっていた頃、延々続く上り坂と
雨、雪のため、着ている服は濡れてしまい、
止みそうにない雪に早々にキャンプしようと思い始めた
時間は午前11頃、標高は1500m程。
道路沿いにベンチや水場のあるレストエリアが
出現。雪が40〜60cmくらい積もっている。
ここでキャンプ出来ないか?と自転車を止めて
斥候していると、一台の車が自分に向かって近づいて来た。
車を止めて降りて来たのは警官。
英語は話せるか?大丈夫か?と英語で
心配して声を掛けて来た親切な警察官。
自分は自転車で旅をしてる。大丈夫だよと
返事する。
どこへ行くんだ?と彼
フランスへ行くんだと俺。
この天気の中をか?正気か?と鼻でちょっと
呆れたように笑いながら聞いてくる彼。
たぶん、今日は無理だね3〜4日くらい掛かるかも
と俺。
すると警官の彼は、今日はどこで寝るんだ?と
自分はテント持ってるからと言うと
俺の思惑(ここでキャンプしようかと斥候していた)
をすかさず読み取って、ここでキャンプは危険だから
辞めなさい、3キロ先に町があるからそこで宿でも取りなさい
と言って諌められ、彼とお別れ。
仕方が無いのでもう少し走っていい場所を探すつもりで
走り始めた。
数分後、後ろからさっきの警官が車に乗って
追い越し様に「俺についてきなさい」と言って来た
それについて走る事10分ほどで町に着いた
先導するパトカーの後を追って行くと町の外れの
工事現場?車のレース場?のような場所にたどり着く
そこで車から降りたジェイソン・ステイサム似の警官が
そこの持ち主のおっちゃんに何か話をしてる。
どうやら、ここでキャンプさせてやってくれないか?
と話してくれたようで、OKが出て、ここでキャンプして
いいから今日はフランスへ向かうのは辞めとけよとのこと。
自分もびしょ濡れで、早々にキャンプしたかったので
渡りに船で快くありがとうを言って快諾。
おっちゃんが雪どけ用の大きなスコップを貸してくれた
雪をどけてキャンプ!しよとしたら、
どけた雪の下はなんと10cm以上の圧雪された氷の
サイト。笑
しかし、好意も無駄に出来ないのでここで氷上キャンプ
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と洒落込む。
この日は1日中、夜中まで降っていたようだった。。。。
2018年3月10日、走行62.5km。
2018年3月11日、走行22.6km。

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