280kmの工程を既に3日走って
まだ200程しか走れていない。
カステロブランコからユーラシア最西端の岬になる
ロカ岬(ポルトガル語でCabo Da Roca)、
3日で着けるだろうと思ってたけれど、
雨にやられて早期終了した日が2日。
よって今日は残り86kmを走ってロカ岬を目指す。
その後、宿のある町、カスカイスへ十数キロ走って
宿に泊まる予定なので、100km強を走らねば。
朝から気合いを入れる。
今日は、雨の降らない予報だったなあ。
と思ってスタート。案の定いい天気の様。
が、いつまでも、雲や霧が出て寒い。
午後になってやっと青空と暑い陽光が照りつけ始めた。
本当にアップダウンが多くていくつも小さな村や町を
越えるローカルロード。
昼、休憩した時点で54km程走って、獲得標高が
1200m弱という。今日は2000m登るんじゃないか。。。
午後、2つ程峠を越えたらなだらかな地形になった。
コレはラッキーと先を急ぐ。
が、岬のある辺りに近づくにつれ、交通量が増え、
上り坂に。暑いし、ばかばか車やバスが走って行く。
路肩の無い道。気を使う。
走りながら色々な事を考えていた。
1年4ヶ月前にスタートした今回の旅。
色々あった。アジアから中央アジア、そして
ヨーロッパ世界へおよそ28000キロ弱の道のり。
最初は、ロカ岬も、自転車乗りは皆行く場所だし、
みんなが行くとこ=興味ないという天の邪鬼的性格
も手伝って、どうでも良いかな?と思っていた。
が、区切りがつくという気持ちで向かう事に。
この、「区切り」が大切だと後で分かった。
その「区切りは」どこでも良い。が、丁度切りがいい
最西端ポイント。ロカ岬。
そう、上海から、いや、日本の自宅からスタートして
大阪へ向かい、船で上海へだから、日本からスタートした
ユーラシア横断。時間と労力と金さえ掛ければ、
続けていれば誰にでも出来る事。
が!しかし、やる人の絶対数はかなり少ない。
しかも、やり続けなければ、迎えられないこの日。
途中で辞めてしまったら、たどり着けない場所が
ここにある。自分はやり続けた。先の旅の北アメリカ、
南アメリカ大陸に次いで、自分にとっては3大陸目の
ユーラシア横断、完了の日。
そんな事を考えたら、「区切り」の大切さを
感じた。始まりの終わり、そして次の終わりの始まりの日
岬が近づくにつれ、バスや車が往来する。
春になりシーズンになったせいか
観光客が1000人以上は来てるだろうか?
自分はこう思った、この多くの人の中で
今日、自分程、時間と労力と金を掛けて28000km
を走って自分の足で今たどり着いたこの俺だと
自信を持って言える!
自己満足だけれど、そうに違いないのだ。
誰も、荷物満載の自転車で岬に入って来た自分を
気に留めて話しかけてくる人は居ない。
でも、それが良いのだ。
区切りと感銘、
自分がめちゃくちゃ格好良く思える日だった。
滞在時間は10分強で町へ移動し宿へ。
2018年4月23日15時06分34秒、
ユーラシア最西端到達。
本日の走行、104km。獲得標高1960m。
ヘトヘトでした。
最近のコメント