実はシティに着いた日から上唇に口唇ヘルペスが出来始めて体調を崩していた。熱はないのだが、疲れが溜まった時とか、精神的にきてる時とかに今までも出てきた症状だった。
今年は色々とあって肉体的にも精神的にも辛い時期もあったがそれをやり切って結果を出したご褒美旅行のつもりだったのだが、ここにきて皺寄せがきたようだ。笑
そんなこんなで塞ぎ込みがちだったのだが、シティからバス移動でここまできたことで気分が変わってエンジンがかかり始めた。旅の良さはここにある。非日常性。全く文化も言葉も風習も違う世界に無理くりに押し込まれて、自分一人で色々なことを決断して進んでいく。そんな時、色々な日常のしがらみから強制的に引き離されて、ある意味自由な個人として生き抜くために自分がフル回転になる。
ちょっと大袈裟に言ったけれど、これが自分の根本的な自分やその自分に対する自信を呼び起こすきっかけになるんじゃないか?と僕は信じている。
朝、少し散歩して、途中にあったコンビニでホットコーヒーを買って宿に帰って、昨日買っておいたパンとコーヒーで朝食を済ませ、作戦会議。
昨日、ネットで調べておいたエルタヒンの遺跡行きのバスが来るというバス停の位置を確認して宿を出た。
調べたブログではセントロ近くの四辻あたりからバスが出るとの記述だったのでその場所まで行く。
確かにバスが止まっていたので運転手にエルタヒンまで行く?ときくが、行かない。違う。とのこと。ここではなくてここを下に降りて右に行ったとこになんちゃらかんちゃらと教えてくれたので、その通りに歩いていくが、それらしいバスが止まるような場所が見当たらない。
結局、ぐるっと回って元のバスが止まっていた場所に戻ってきた。ここでバスの前で食べ物売ってたおばちゃんに『エルタヒンに行きたいんだけどバスはどこで乗れる』と聞くと、『バスは無いから、コレクティーボに乗っていくんだよ。』とのこと、『どこで乗れるの?』と聞いたら丁寧にさっきバス運転手が教えてくれた方角でその先の詳しい場所を教えてくれた。『その通りにコキという名前の文房具屋さんがあるから、その店の隣に乗り場があるから』とのこと。教えてくれてありがとうと言って歩き始める。
教えてもらった場所を目地して歩きながら思った。俺、めちゃくちゃ久しぶりにスペイン語圏きたけど、相手が何言ってるか聞き取れた!ととても些細なことなんだけど、これがめちゃくちゃテンション上がった。教えられた文房具屋らしき店舗が見えて店の入り口あたりに『 COQUI 』コキとの記述を見つけて『あった!!!コキ!!!』とさらにテンション上がってその店の脇でまた食べ物売ってたインディヘナ風のおばちゃんに聞く。
『タヒンいきのコレクティーボはどこで乗るの』と聞くと『はぁ? ここだよ』とちょとだるそうだったけれどそう教えてくれてあたりを見回すとミニバスらしきものは見当たらんのだけど、タクシーが止まってる。
タクシーの人に聞いたらこれだよと教えてくれた。コレクティーボ、要は乗り合いの乗り物という意味だから車両形態は色々あるようだ。
おっちゃんが一人乗ってて、俺が乗って暫くすると若いお姉ちゃんが乗って来て、ブエノスディアスと挨拶。しばらくすると運転手が乗って来て出発。
20分ぐらい走って町外れの方に、途中で最後に乗ってきた女性が途中で降りる。去り際に英語で Have a naice
trip.と声をかけてくれた。なんかテンションが上がる。
遺跡の入り口にはたくさん売店が並んでいた。時間は8時半ごろ。売店は殆ど閉まっていて、これから開けようとしているオーナーたちが居た。
最後に一緒に降りたおじさんもここで働いている人のようだったし、
入り口の手前にボラドーレスのショウが見られる広場があって長いポールが立っていた。その脇にあった売店で水を購入。店の女の子にソナ(遺跡のある場所)はいつ開くのか?と尋ねたら、9時からとのこと。あと数十分。入り口で待つ。
どうやら自分が一番乗り。他にも人が入っていくが、ここで働いている人みたいだ。
9時まで待ってゲートが開いて100ペソ(約870円)払って入る。
前を歩いている人も働いている人。
観光客は自分一人だけ。
遺跡の大まかなマップ。
少し湿地ぽい感じの芝生で敷き詰められた原っぱがずーっと広がってその芝生もよく刈り込まれて手入れされた感じだ。
大小、いくつかのピラミッドが敷地いっぱいに広がる。






一番、ここタヒンで見たかったのが壁龕のピラミッド。


窪んだ窓のようなデザインが格段整然と並ぶ美しい姿。

めっちゃ遺跡感が半端ない。笑
遺跡は数キロ四方の広さで続くがずーっと俺一人。
おかしいな、世界遺産なのに人気ないのか?と思いながら。最深部まで足を運ぶ。
しかし、湿地ぽいのと、標高が下がって少し暑くなったのも相まって、蚊がたくさんいる!
蚊除けスプレーを昨日スーパーで買ったんだけど持ってこなかったのをひどく後悔しながら
早足でできるだけ足を動かし、手を動かして見学。






世界遺産のマヤ遺跡に見学者俺一人だけという贅沢な時間を蚊に追われつつ足早に見学する貴重な体験をできて大変満足。
それでも1時間以上は時間が経っていた。
入り口まで戻って来た、閉まっていた売店も全部ではなかったけど開き始めてた。
帰りのコレクティーボを拾おうと乗れる場所を探しながら歩いてたら、道路脇の売店エリアで椅子に座ってた三人の女性と目があった。彼女らに声をかけてパパントラの街までコレクティーボ捕まえたいがどこで乗れる?と聞いたら
もうすぐ通るからここで捕まえればいいとのこと。
ここで自分が少し話せる外国人だと認識されて、歓談タイム。
どこから来た?日本人?観光?メキシコに住んでるの?飛行機で来た?何時間かかるの?日本の写真見せて?と楽しい時間が流る。自分も最後の旅から5年、6年経ってだいぶん忘れているし、そんなにしゃべれる方じゃないんだけど、相手の話が分かる!言いたいことが自分の脳みそを総動員して絞り出している自分を見ていて、嬉しいし楽しい時間。コミュニケーション取れるのって本当に良いって思える。
これが今回の旅で学んだというか再発見した『欠乏と充足』とうい普遍的なテーマにもつながるのだけれど。心
が動く=感動する瞬間。
旅が教える、旅の力。
自分のホームの日本ではこんな些細なコミュニケーションが取れるって事に感動なんてしない。当たり前の事。
人は自分の当たり前になっている事には心が動かない。でも、言葉の不自由な自分にとってアウェーな世界にあ
って、こんな些細な日常会話でコミュニケーション取れるって事に心が動く。
これが旅の力だと、旅をしたものは永遠の旅人と言われる(旅に嵌る)所以だと感じたワンシーンだった。
彼女らとの会話の中で、なんでこんなに観光客が来ないのか?聞いたら、夜に今日は祭りがある確かグアダルー
ペかなんかの大きな祭りだから、夜に来ないといけないよユタカとのことだった。
夜か〜?ま、考えとくね〜。と言って彼女らと別れた。
コレクティーボを拾って街まで帰った。
帰ったら11時ごろだったので街ブラして市場のそばの食堂で食事を立ち売りしていたおばちゃんに捕まってエンチラダスを頼む
タコスとおんなじトウモロコシの生地でできたトルティーヤで包まれた中に肉と野菜が入ってて、唐辛子のソースをかけて食べる料理。軽食的な感じで2個頼んで食べる。
うまい!
これも旅の醍醐味。
その後、またブラ歩きして目に止まったタコス屋に入ってチョリソーのタコスを5個頼んだ
豚肉の腸詰めソーセージを焼いて細切れにしたものをトルティーヤで包んだもの
これもうまかった。
これが今回泊まった宿の部屋。
シンプルだけど綺麗に掃除されていて必要最低限の設備の揃った自分の異国でのプライベートゾーン。もちろん高速インターネット完備。最近はスマートテレビまで完備されている物件もある。今回はそうだった。
部屋の窓からの景色。
旅の力を感じて、気力をフルマックスで充電できた1日だった。
感謝!














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