永遠の旅人

さて、6月から働き始めて2週間が過ぎた。
フルタイムで社会人をやるのも実に5年ぶり。
その上、今度の業種は某自動車製造関係で
連続2交代制の肉体労働系
ということもあり、
しかも赴任最初の週はいきなりの
夜勤スタートで
最初の1週間はかなりきつかった。
仕事もまた、覚えるまで暫く精神的にも
きつく、ストレスがたまる。
久しぶりの土日で
自転車を用意して
一泊二日のショートトリップに
駆り出した。
ワールドツアーに出かける前は
たまの休みにあわせてこうして
テント、寝袋、炊事道具を積んで
一泊二日でチャリ旅したものだった。
今回の目的地はおよそ76キロ先の
福井県の九頭竜湖。
ここは初めて自転車を買って、キャンプ道具
積んで行った原初の地。
岐阜県側はずーっと緩やかに長良川沿い
標高を370メートルくらいまで上げていき
(家が大体、標高76メートル)
最後に油坂峠、標高750メートルまで
およそ400メートルを上る
旅を始めたころにはこの工程は
地獄のように、心臓破りの
坂だった記憶。
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坂の中腹は眼下に白鳥の町を見下ろせ
景色がいい。
しかし、こうしてチャリを駆って
いると、いやでも、ワールドツアー
の記憶が、断片的にフラッシュバック
する。この景色は、北米で見たのに似ている
とか、ああ、メキシコではこうだった、とか、
南米のチリではどうだったとか。。。。
一度旅人となり、旅に魅せられた人間は、
一生、旅人なんだろう。
Para siempre permanecera un viajero si una vez
viaje y se de cuenta de lo estupendo de viajar.
特に、チャリ旅は。
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旅にでる前のことを思い出していた。
世の中の、自然の美しさ、色鮮やかさ、
その中を自分の体を使って前進してゆく。
ゆっくりと、確実に。
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空の青さ
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山々や植物のあでやかな姿
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流れる川の涼やかさ
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歴史と文化の重厚さ
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チャリ旅は
まさに贅沢な旅の手段に他ならない
と思う。
ごらん、世界はこんなにも美しく
素晴らしい

7年前の僕に響いていた。

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