翌朝、予定通り100km先のビトリアへ向けて出発
した。買って受け取った荷物が増えて自転車が重たく
なった。が、仕方が無い。
割れているリムでどこまで行けるか?だが、とりあえず
未だ数百は走れそう。
走っていたらカヤバの工場があった
日本のメーカー、なかなかやりますな。
今日は快晴で助かった
こんな日が毎日のように続いたら、ヨーロッパ走行も
楽しいんだろうけどなあ。
昼休憩
午後に通りかかった村の公園にあった木。
よく見ると枝が隣の木と繋がってて、どうなってるんだ?
と超不思議。
そんなこんなで、110km程走って町に着いたのが
夕方5時頃。友達のようすけ君とは7時にビトリアの
セントロ(中央広場)で会う約束だったのでまだ時間がある
なので、自転車屋でリム交換をお願いしたらどれくらい掛かるか
聞いて廻る。
一件目、目に飛び込んで来たプロショップで自転車を止めて
中で店主に聞いたら、スポークを取り寄せないとないので
来週水曜になるから、と言って親切に同業者他社の場所を
教えてくれ、そこで聞いてみなと言ってくれた。
店主が俺の自転車を見て親指を立て、良い自転車だ!
リムもSUN RINGLE は良い!と言って写真とっていい?
と言うのでもちろん快諾した。
その後教えられた自転車店に行った、セントロに近い
自転車屋、中に入って店主に話すと、すぐ出来ない、月曜に
なると言う。自分はそれでも仕方が無いし、月曜なら
今日が金曜なので3泊すれば受け取れる、丁度、友達と
時間が作れるので良いかもと思いそれでも良いから
お願いしたいと行ったら、店主がいつまでビトリアに
居るんだい?というので、コレが完成次第だよと言ったら、
気の毒に思ったのか、明日、昼にもう一度来いと言い出した。
それでお願いして店を出た。
今回はリムとハブをネットで買って車輪を丸まる1個
新しく新調してもらうようにしたので相棒の自転車は
預けなくて良い。
そのままセントロでようすけ君との再会を待つ。
セントロには無料のWi-Fiが飛んでいるのでコレで
ようすけ君とは連絡がつく予定。
セントロでネットに繋げようと自転車を止め、タブレット
端末を触っていたら、中年の男性が話しかけて来た。
どうも自転車旅を彼も時々する人の様で自分の自転車に
興味を持ったらしい。最初はスペイン語で話しかけられたが
英語の方がいい?と途中から英語に変わる。
自分の旅の話をしたら、喜んでくれて、いろいろ聞いてくる
おじさん、鼻毛がめっちゃくちゃ出ていて、おっさん!
と言う感じがぴったりなオヤジだが、連れの女性は少し若くて
奇麗な人を連れている。謎なカップル。
一通り話したら、邪魔して悪かったねと言って去って行って
彼らは近くのバーのオープンエアーなテラス席で昼ビールを。
何ともオシャレなヨーロピアン。何度も言うが、鼻毛ボーボー
のお世辞にもカッコいいと言えないオッサンが
奇麗な女性を連れて、ザ・ヨーロッパという町並みの
広場にあるバーのテラス席で昼ビールである。
日本人には無い感覚と世界で、異国を感じた。
その後Wi-Fiに接続しようと試していたが
無料のWi-Fiのくせにメールアドレスや携帯番号
等の登録が必要ということで超めんどくさい。
携帯はSIM持ってないので番号ないし
メアドは登録しても返信のメールが来ないので
登録完了が出来ず、ネット接続出来ない。
そんなこんなで諦めて場所を変えて、パスコード
の掛かっていない野良のWi-Fiを探すため町をブラブラ
程なくフリーのWi-Fが見つかって、無事連絡を取った
30分後に合流との事でそれまで広場で待った。
久しぶりの友人との再会がまさか異国の地であろうとは
夢にも思わなかった。彼とは前回の旅で出会った訳ではなく
帰国後、旅仲間を通じて知り合って、時々集まった時に
飲んで話したりする愉快な仲間の一人。
年齢も自分より10歳くらい年下なんだが、
話していると一人っ子らしく、3月生まれと
共通点も多い事から親近感を覚えていた。
再会は驚く程普通でそんなに久しぶり感は
なく、一通りつかみの会話をした後、広場にある
バーに入ってビール片手に積もる話をお互いに
久しぶりの母国語で話した。
バーを2軒程梯子して、彼の働いているホテルに
向かった。見つかると不味いが、多分大丈夫との事で
彼の下宿している最上階のフロアの部屋へこっそりと
2人で移動して、3次会。いろんな事を夜更けまで話した。
翌日、彼は夕方から仕事なのでそれまで
自分をいろんな場所に案内してくれた。
ホテルの自分の働いているカフェで朝食を
取りながら、ホテルの同僚に紹介してくれたり、
ビトリアのバスステーションの立派な建物、
デカいショッピングモール、
知り合った日本人でスペイン人の旦那さんと
現地でお菓子屋をやっている友人の店等を
案内してくれとても楽しい時間を過ごす。
その後、自転車屋に行ってパーツの受け取り
指定の時間に行ったら、もう1時間半後に出直して
くれとの事で出直して無事完成した車輪を受け取った。
その後、自分は近隣の森にでもキャンプしようかと
思っていて自転車の車輪交換もそこでしようと思って
いたんだけど天気が崩れて雨が降り出した。
どうしようかと困ってたら、彼が屋根があって交換する
スペースがあれば良いんですよね?と色々考えて気を回して
くれ、案内してくれたのが鉄道駅。駅の外に見事な屋根付きの
人のあまり寄り付かない場所があった。ここで交換する事に
今後の予定を話してたら、宿の場所や値段、空き状況まで
調べてくれて、予約を取ってくれた。行き当たりばったり
の自分の行動が引き起こした面倒な事を、気を使って
対応してくれるその姿はカッコいい。ありがとう!!
ようすけ君!!
彼とは別れて自分はここで作業していた
割れた後輪のリム。
外して中を見てビックリ、内部も亀裂が入っていた。
おそらくこの亀裂が先に発生して、外の亀裂に繋がった
物と思われる。
無事、交換して宿へ向かう。
宿は巡礼者の利用する宿の様で
基本的に1泊でみんな出て行ってしまう。
ドミトリーが主な部屋の構成の宿。
嬉しかったのが自由に使える立派なキッチンが
ついている事。ここに2泊お願いした。
2018年4月6日、走行111.9km。
2018年4月7日、走行0km。
最近のコメント