La ciclista mexicano

結局、1時間経つと目が覚めまた寝るを繰り返す夜だった。
朝、早々に身支度を整え出発。ひたすらオウトピスタを行く。
それにしても暑い。
暑い、暑い。
暑い、暑い、暑い。
あつーい!!!!
半そで半ズボンで立っているだけでもフラフラしそうな強い日差し。
昨日はこんなに暑かったっけ?
温度計の電池が切れていたので正確にはわからないが、軽く30℃は越えているだろうし、アスファルトの照り返し効果で30℃後半はあるんじゃないか?という太陽の下を走る。
途中、木陰を見つけて昼食。
午後からも
暑い・・・・。
目的の町マサトランに到着する手前26キロ付近にまた料金所が。
一体、何回料金取るんだ?
ここは笑顔で通過。
料金所付近はトイレや売店、時には屋台などがある。
トイレに行きたかったのでここでトイレ休憩しようとトイレに向かうとそこには荷物満載の自転車が!
????誰のだろう?
一瞬、大陸縦断系の自転車乗りの自転車かと思ったが、装備品を見るとかなり汚い。ぼろい。
売店のテーブルに座ってコーラを飲んでいる色黒のオッサンが1人。
どうやら彼のらしいなぁ。と思いつつトイレへ急行。
用を足して出てくると、別のメキシコのオッサンが「空気入れ持ってない?」と聞いてくる。
脇を見るとタイヤがぺちゃんこの自転車が1台。
「持ってるよ、いいよ」とポンプを取り出し空気を入れる。
が!
さっきコーラを飲んでいたオッサンが口を挟む。「パンク直さないとダメだ」と言っているみたいだ。
確かに。
見るとワイヤーの切れ端が刺さっている。ここでこのメキシコ人サイクリストも入ってのパンク修理大会が始まる。
空気入れを持っている僕は・・・・。
出発できない。
パンク直ったら空気入れないといけないから・・・・。
mexicancyclist.JPG
休憩もかねて、この二人に付き合いながら良く分からない会話を3人で繰り広げる事に。
パンク自転車の主は怪しい英語を駆使して僕に話しかけるが発音がなまっていて何を言ってるかさっぱりだ。自転車乗り?のオッサンはスペイン語オンリー。僕は日本語。と英語少々、スペイン語挨拶程度。
すると、自転車乗りのオッサンが汚い自転車の荷物の中から小瓶を
取り出し、「1個、食べな。力が出るぞ」
と差し出す。
それは、蜂の絵が描いてある小瓶の中にカプセルがたくさん入っていた。たぶんローヤル~とかの栄養剤か何かだろう。
断るのも申し訳ないので1個頂いた。
とりあえず今のところおなかの調子は悪くないので大丈夫だろう・・・・。
そうこうするうちにパンクも直り無事出発。
パンク自転車のオッサンから「この恩は忘れない」的な大袈裟なお礼を言われ。残り26キロを。
それにしても暑い。
暑い。
1月にこの暑さ。夏はどれだけ暑いんだ?と思いながら走っていた。

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