現金さ

フエには2日泊まって
リフレッシュ出来た
宿の無料の朝食を食べに階下に降りる
同室のフランス人4人組は未だ寝ていた
ここのスタッフはとても仕事熱心で
客に対するサービス精神が凄い
一人、日本語を旅する日本人からちょっとづつ
覚えて話す子がいた。
旅行者が出会った外国人に母国語で話される
というのは結構ポイントが高いだろう。
昨日は、フォーとベトナム珈琲だったけど
今日はパンとチーズとベトナム珈琲をたのんだ
量は無料で付く朝食なので期待出来ないが
2泊で10.8ドル(1200円弱)で朝食付き
ならとてもお得だ。
待っている間、他の宿泊者のドイツ人老人が降りてきた
ので、スタッフがグーテンモルゲンとドイツ語で話しかけていた。
とにかく今まで泊まった宿の中でやる気が一番凄かった。
朝食を終え、珈琲カップと皿を返して荷物を取りに行こうと
したら、「もう一杯珈琲、いる?」
と聞かれた。これも、凄いなと思った
タダで付く朝食の珈琲が(結構旨い)お変わり出来るなんて
でも、お腹いっぱいだったので断って、荷物を取りにいった
4階の部屋からすべて荷物を運び出し
チェックアウトする。
鍵を返して外にある自転車に荷物をつけるときも
スタッフが手伝ってくれた。
荷物が多く重いので、びっくりしていた。
最後に、「口コミ評価で最高点を付けてね」
と言っていた彼女らは、現金だが、やる事を
しっかりやっていて言う事なので可愛く思えた。
宿を出て、川を渡り、昨日観光したフエ宮廷のある城壁
周りを走って国道へ出た
国道をしばらく走っていると
道路脇の民家から声をしきりに掛けてくるおっさんが
「ヘロー」しか言わないけど
ヘローを連呼しつつ、手招きしてる
面白そうな展開に漕ぐ足を止めて
おっさんの手招きに誘われて
いった。
どうやらグラスに入っている珈琲を指差して
一杯飲んでけと言っているようだ
珈琲屋でもない民家。
外国人好きのオッサンかな?
と思ってオッサンが座っている対面のいすに座る
オッサンが奥さんらしき人に
珈琲1杯持ってこいといかにも亭主関白な
感じで言っている。奥さんはとてもニコニコした
コレまた感じの良いおばちゃんだった。
珈琲が来て、いただく。
相変わらずオッサンはヘローしか言わないが
自分のベトナムコンバット帽子をみせて
お前こういうの持ってないのか?
と言っているようだった。
どうも自分の日焼けをみて、帽子を被った方が
良いんじゃないか?と言いたいようだが
会話はすべて「ヘロー」のみ。
すると、奥に並べてあった水の1.5Lのペットボトル
を持ってきて、テーブルの上に置き、
持って行けと言っている様。
親切なオッサンだと最初は思っていた。
自分はベトナム語は分からない
オッサンは英語はヘローのみ
会話が成り立つ訳も無く。
珈琲を飲み終わって出発しようと思って
居たところ。
オッサンが携帯電話を取り出して
何かを打っている。
打ち終わると
それを見せながら、
指を珈琲カップと水のペットボトルを指差している。
携帯の液晶には
「50 ngan」
と書いてあった。
最初何か分からなかったが
どうやら
料金を言ってるようだ。
「え!?」
と思った。
店でもない
しかも、その時はっきりと分からなかったが
「50ngan」
とは50000という意味
50000ドン!?
びっくりしたし、あさましく思った。
おやじは悪びれた風も無く、おばちゃんはニコニコ
と笑っていた。
自分も正直、水を並べてあったのを見て
水がこの日、手持ちでなかったので、
珈琲をごちそうになった代わりに、どうせ
どこかで買うのだからここで買って行ってあげようと
思っていたのだ。
歓待しておいて、お金を請求する。
何か、出会いを金で精算されたような気になった。
別にそれは俺じゃなくても誰でも良かった、
金額を言って払ってくれればめっけもの。
そういう感じだった。
さすがに、怒る気にもならず、2万だけ出したら
それをおばちゃんが、ささっと受け取った。
金額なんて大した事ない
2万なら100円、5万なら250円。
お金が惜しいのではなく、金で出会いを精算されたのが
悲しかった。
こんな奴もベトナムには居る。
その日、この後も、食堂から手招きする奴が結構居た
何か、こういう事があったから、いつもなら面白そうな展開
に、寄り道してみるだろうし、悪い人なんてほとんど居ないので
興味本位か善意であるいは単純に売り上げ貢献(商売上の)
の為に手招きしてるのだけれども、敢えて無視してさけ続けた。
宿の人たちとあのオッサン夫婦の現金さ
同じ現金さでも天と地程の差があるし、
当然の事ながらいろんな奴がいるなあと改めて思い知らされた
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その後は
気を取り直して順調にすすむ
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この日も天気は絶好調で暑い
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100キロを超えたので
宿を探してこの日の走行を終えた
2017年4月26日、走行107.27km。

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