コンコルディアからエル・サルトまでの走行記録(前編。

コンコルディアを朝9時頃出発。
標高およそ200メートルのこの町がスタートとなった。
初日の目標は行けるとこまで。
ずっと、下りか、ほぼフラットな道をメキシコに入ってから走ってきたので
本格的な登りルートを走るのはグランドキャニオン以来だった。
1ヶ月ぶりだろうか。
グランドキャニオンは1300mからのスタートで2500mちょっとまで上がった
ので実質1200mの登り。しかもあの時は寒かった~。
しかし、今回は200mから2800m、実質2600メートル上がる。しかも
今回は暑い!
水を9リットルほど用意して食料も3日分用意した。
なまっていた体には結構キツク、初日はずっと登り道。48.4キロしか進めず、早々と4時頃キャンプした。この日1300mまで登る。依然、道は遥か天空を行く・・・。
SANY0563.JPG
ここまで、時折、地図にすら載っていない小さい村があり、マサトラン~ドゥランゴ間はこの
1本道しかないこともあって大型トラックが昼夜問わず行き来しているせいか、レストランやホテル
もあった。が、折角、キャンプの用意をしてきたのでスルー。
野営地は手頃な工事現場(どうやらマサトラン~ドゥランゴのアウトピスタを建設中)への入り口が道路脇にあったので入ってみると無人。
「これはいける!」との判断で本線から死角になる場所で。
夜は、一晩中トラックの走る音を子守歌代わりに床に就く。
2日目。朝、早々と支度して7時半にスタート。
やはり、途中小さな村を通る。商店やレストランなどちらほらあるので補給の面では心配が無い。ホテルも1件あった。お昼にやっとシナロア州~ドゥランゴ州間の州境を跨いだ。時間が1時間進む(タイムゾーンを跨いだため)。
標高が高くなってくると植生も変わってくる。昨日まで道路脇はジャングルのような草やツタなどが一杯でとても入っていけそうにも無かったが、2000mぐらいから、森は松が殆どで背丈の高い草やツタなどは姿を消し、道路脇にはたやすくフルパッキングの自転車を引いて入る事が出来、キャンプするには絶好の場所がたくさん出てきた。
この日も結局55キロほど進んだ時点で4時前だったが、暑さと登りのきつさにやられギブアップ。
手ごろなキャンプ地で早々と野営。標高2450m。
当然、あたりに村も無い山の中腹を行く道の脇、絶対に誰も来ないだろう場所を選んでテントを
張っていると・・・・。
子供二人にお母さん?と爺ちゃん婆ちゃんの家族連れが何かを集めているのか手には籠、籠には小さな丸い果実?がたくさん。
「ブエナス タルデス」といって通っていく。
メキシコ人!恐るべし・・・。
アウトピスタでもないこの40号。路肩は完全に無い。
マサトラン~ドゥランゴ間がこの道1本しか無いために物流の大型トラックが昼夜問わず走っているが、道が狭いため、またカーブが多いため、また傾斜がきついため車がスピードを落として走っている。そのためか、自転車で脇を走っていてもゆっくりとよけて追い越して行ってくれるし、交通量も少なく意外に走りやすかった。
また、標高が高くなるに連れて、ドライバーが応援的な意味合いのクラクションを鳴らしてくれたり、目が合うと手を振ってくれたりと、「こんなとこ自転車で走って」みたいな驚き飽きれたような雰囲気の暖かい声援を数多くもらい励みになった。

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