対北部ペルー危険地帯

ペルーの北部、パナアメリカーナ(パンアメリカンハイウェイ)が貫く
太平洋岸に近い砂漠地帯。主要都市で言うと北から
ピウラ、チクラヨ、そしてトルヒージョ
自転車旅行者の間では超有名な悪名高きペルー北部の危険地帯
いわゆるチャリダーの鬼門である。
90年代から現在に至るまで多くの自転車乗りが強盗の被害にあっている
と言うのは僕らの間では有名で、この旅に出るきっかけを与えてくれたエッセイスト
石田ゆうすけさんの著書「いかずに死ねるか」にも、著者自身がここで強盗に出会った体験談が
かいてあり旅に出る前から知っていた。
さて、どうしたものか。。。
ここを通って無事だった自転車乗りも居れば強盗にあったものも居る
明らかに運ではあるが、そんな危険な場所をはらはらしながら旅するのも疲れそうだし、
それに万が一被害にあってしまったら、大変だ。
バスでこの北部区間だけワープする自転車乗りも結構居るみたいだが、
ずっとアラスカから1本の自転車のわだちを繋いできたのに、
走れる区間は自走したい!
イロイロ考えた挙句たどり着いた答え。
それはアンデスルート。
危険と言われるのは海岸に近い砂漠の中を走るパナアメリカーナのピウラ~トルヒージョ間。
エクアドルからアンデス山脈を降りてきてここからはずっと低地を行くルートなんだけど、
それをいかずに、再びアンデスを上るルート。
このルートは安全らしい。
危険地帯.png
実際、この危険地帯の中間にあるチクラヨまではピウラをよらずにパナアメリカーナの支線1Bを走ってたどり着いた。
それほど危ない雰囲気は感じられず車の交通量もまぁまぁだったし、事前に走行経験者に聞いてルート決定し
走った。
そしてここからがアンデスルート。
標高100そこそこから3800メートルを超えて
アンデス山中に再び戻ると言うもの。
途中の道は未舗装道路になるらしい。
きついが強盗の心配は無いという情報をキャッチして
時間もあることだし、これから向かうナスカ~クスコ間のアンデス越えの前哨戦くらいに考えて
このルートを走ることにした。
チクラヨから目指すカハマルカまでグーグルマップで見ると244キロ。
単純計算で3日。
予備日を入れて4日でつくだろうと想定し食料を4日分購入。
水も北米の無人地帯を走っていた頃と同じようにフルチャージでおよそ10リットル(たぶん2日分)で途中
の村や川で補給可能だろうと踏んで用意した。
自転車と荷物の総重量が水無しで66キロだったから水フルチャージで単純に76キロ?
誤差があったとしても70キロは超える。食料もフルチャージで、
すべての荷物を取り付けた自転車は驚くほど重かった。
ふらふらとするほどに。
これにまたがってこれからアンデスに向かう。
でも、北米では、特にアラスカ、カナダではこれが普通だったはずだから
またあの頃に戻るだけ。
イロイロ北米を走っていた頃の記憶がよみがえってきて楽しかった。
さて、ではでは行きますか。
母なるアンデスに向かって。。。。

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