ウアマチュコの町を出るとき
宿の親父が話しかけてきた
どこまで行くの?と
今日の予定はコナチュゴ、カチカダン方面
そう伝えると
カチカダンまでバイクで6時間かかるぞ。
とありがたい情報をいただきました。
自転車なら何時間かかるんだ?
しかも、路面状況を聞くと
途中からダート。とのこと。
完全にあのカハマルカ越えのトラウマがよぎり
やる気がさっがってからの、1日のスタート。
ウアマチュコから海岸線の下界の大都市トルヒージョまでの幹線道路を途中まで走って
途中から分岐路にシフトするルート。
町を出てからはかなり綺麗な舗装道路が続く。
しばらく下り道だったが、次第に緩やかに道は登ってゆく。
途中から九十九折の本格的な登り道になり
標高はどんどん数を増してゆく。
3400、3500、3600、
3700、3800、
とカハマルカルート最高標高も超え、さらに道は上方に。
気がつけば4000の大台を標高計は指していた。
富士山よりも高いところに道があって、そこを自分は自転車で走っている。
なんともシュールな世界。
景色は決して下界では見られない
神々の住む世界。
しかし、神ではなく、民家がこんな場所にもあって、人も住んでいるからアンデスは恐ろしい。
牛や羊を放牧して暮らしているようだ。
ここで休憩小屋発見。
ここで昼食に。
さすがに4000の世界、風がふくと寒くて仕方ない。
昼飯食った後、
その分岐点はやってきた。
超ダートのわき道。
すぐ傍の民家の親父に道を聞くと、こっちで間違いないらしい。
ダート登場で重くなった腰を、ペダルを動かし
その伏線へと車輪を踏み入れる。
はじめはよかったものの数キロいくと
あのトラウマの道。同等の悪路が・・・・。
何とか分岐から我慢しながら20キロ進んだ。
が、あまりにも情報が(町が何キロ先とか、どの道が正しいとか)があいまいだった。地図にはみちは1本
しかし、実際には同じような道が伏線として何本も存在し、そのつど、人を探して聞かなくてはならない。
しかし、完全に山の中の超ど田舎。人などそうそう歩いてない。
手持ちの食料も、補給もかなり心配だ。
そこに先ほどからの超悪路。日に40キロもすすめればいいとこ。それは経験ずみで痛いほど分かっていた
標高4000メートル級の山々が壁のように見える目的地方向。その向こうにひょっこり、群を抜いてそびえる
白く雪化粧した山々が見えた。これがワスラカンだろう。
あそこまで優に数百キロはある。
考えた挙句、ルート変更することにした。
下界に下りよう。
治安の悪いと言ううわさから回避したピウラ~チクラヨ~トルヒージョ間
いちおう、トルヒージョまでで終わったことになるから
トルヒージョから海岸線、砂漠地帯、パナアメリカーナをリマまで走ろう。
そのほうが現実的だ。
と、引き返す勇気を選択した。
時間は4時を廻っていた。
降りてきた20キロを日が暮れるまであがって
今日は4000メートル付近野宿にしよう。
美しい夕日が山々を黄金色に染め始めていた。
1 Comment
Add Yours →うをーーー(^^+)
すごいね・・・・山・・・。というか
引き返すのもかなりの選択だよねぇ・・
がんばれぇ===