自転車乗り

あさ、7時頃宿を出る。
今日から国道317号線を行くルートになる
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町を出る時偶然立派なパン屋さんを発見。
パンを買ってスタート。
町の出口のガソリンスタンドでガソリンを買おうとした。
「我想买汽油」
と片言でMSRのガソリンボトルを持って言うが
10倍ぐらいで中国語で帰ってくるが何を言ってるかさっぱり
結局、「無い」という返事の様

ガソリンスタンドにガソリンが無い?
他にもスタンドは有るので別のスタンドで聞く事に
さて、2軒目。
同じように言うと
無いとの事だった。
でも自動車が入って来て給油している。
別の若いチベット人男性が出て来て
何やら中国語で言ってくるが分からないので
ノートとペンを鞄から出して筆談。
ジェスチャーでこの携行缶にガソリンが欲しい
料理に使うから
と説明すると、理解してくれた。
でも、店舗に付いている監視カメラを指差して
「できないんだ」みたいな事を言う。
それを聞いて困った様子で居ると、
内緒で入れてやるから付いてこい
と言って、給油機の側へ、
給油機の陰でガソリンを入れてくれた。
持って行く時、服の中に隠して行けと
ジェスチャーで言う彼。
いや〜、雲南で買ったときは普通に買えたけれどな。
めんどくさいな。
と思いながら、お兄さんに感謝して出発。
思いのほか時間を食ってしまった。
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が今日から国道。
何と狭いながら路側帯が出現、走り易い
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道路脇の看板、英語もあまり浸透していない中国
ではあるが、店の名前はスペイン語の「カサ グランデ」。
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チベット仏教の風習なんだろう、よくカラフルな旗がかかっている
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この辺りの民家も立派だ
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仏塔
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ヤクの群れが道路を塞いでプチ渋滞。
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峠が現れひたすら登る。
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眼下に湖
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峠のてっぺん。右へ行くと色达方面らしい。
この色达と言う町、チベット色が色濃く残っていて、
チベットの僧侶の僧坊がいくつも山の斜面一面に広がる
景色が圧巻らしいが、外国人未解放地区と聞いていたので
行けないなと思っていた。し、その先道が抜けられないので
今回は行かない方向で。
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その後、ダウンヒルを一気に下る。
ここから目指す甘孜の町までほとんどずっと下り
楽チンと思ってたが、また少し下って2回目のピークを
登らされる。それを過ぎたら一気に下る。
が途中で土砂降りに会う。
濡れながらなんとか走って甘孜の町へ
宿を適当に選んで交渉、泊まりたい旨と外国人と言う事
を言った後は筆談でやり取りしたらスムーズに行けた。
おばちゃんも親切に、自転車はここに止めなさいと
軒下を案内してくれたりと良い宿だ。部屋はバス、トイレ共同
のツインの部屋で60元と安い。
お腹がすいたので着替えて町へ
ざっと歩いて見つけた食堂へ入る
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頼んだのは大肉面
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美味しかった。
食べ終わってお金を払って出ようとしたとき
斜め後ろに座ってさっきまでスマホで大声で誰かと
長々と話していた男の人が話しかけて来た。
中国語が出来ないと分かると見ぶり手振りとスマホの
翻訳ソフトを使って話しかけてくる。
どうも、道かどこかで自分を見かけたらしく、彼も
自転車乗りとの事。今は車で来ているが、中国国内を
方々、チャリで旅しているようだ。
店先で立ち話して、この後どこへ行くとか、そのルートを
行くなら、町や商店が少なくなるから十分用意していくように
とか、いろいろアドバイスしてくれたりした。
何とも出会いはどこに転がっているか分からない。
お礼を言って別れ町のパン屋でパンを買ってしばらく
町を散策
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町を歩いていたら欧米人を一人見かけた。
こんなガイドブックにでも乗ってるのかなこの町。
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一通り歩いて宿に戻って
パンをつまみに晩酌し始めようとしたところ
ドアをノックする音。
開けてみるとさっき食堂で話をした中国人男性が。
どうも、同じ宿だったらしい。それで俺の自転車や
俺を見て話しかけて来たようだった。
中へ入ってもらって話の続きをする。
今後のルート、自分は玉树まで行くといったので
そのあとどちらへ行くのか?
莫高窟は行くか?
とか、昼間、分岐路の看板が有った色达へは行った?
とか。
色达は未解放地区と聞いていて外国人は行けないから行かなかった
というと、
昨日行って来て、良かったよ、君が行かないのは残念だ
と撮って来た写真をいくつも見せてくれた。
お互いの自転車旅の事色々話した。
年齢を聞いてびっくり62歳との事、
元気なおじさんだ。
おすすめルートを説明してくれた。
そして、気を使ってくれて、早く休みなさいと
話もそこそこに切り上げて楽しい時間は終わった。
2017年6月9日、走行、96.17km。

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