翌朝、
撤収にめちゃくちゃ苦労した。
気温は−3℃くらいでそんなに寒くなかったけれど
昨晩降った雪。とコチコチに凍ったテントの撤収が
かじかむ手との戦いだった。
それにやっぱり経験上知ってはいたが雪上や氷上の
キャンプは、自分の今の装備では少し冷たさが伝わって
しまい、夜中に何度も目を覚まして良く眠れなかった。
笑
さて、撤収も早々に一路モンジェネヴル峠を目指す。
カルタゴの名将ハンニバル・バルカのアルプス越え
ルートの候補の一つとなっている峠だ。
ハンンバルと言えば
2300年前に宿敵ローマ打倒の為に北アフリカの
チュニジアからイベリア半島を経由して、5万の兵を
率いて、冬の始まる頃のアルプスを越えたアレクサンダー
に勝るとも劣らない英雄(いい意味でど変態だ。もちろん
最大の敬意を払っての)。
こんな天気。
途中現れた村の公共水道。で水を補給。
延々続く坂道と、雪どけはしてあるけれど、
圧雪状態で2〜3センチ道路にある雪の上
車の轍に足を取られながら漕ぐ自転車のペダルは
重い。
この道、結構、交通量がある。
しきりに登って行く車。
その答えは後ほど分かるんだけど。。。
もうすぐ頂上!?
と言うところで、1台の車とすれ違う。
すれ違い様運転手のイタリア人が英語で話しかけて来た
どこへ行くの?俺も夏にどこどこまでツーリングしたよ〜
あんたのタイヤってノーマルで走ってるの?
すげ〜な、グッドラック!
と。こんな会話が楽しめるのが海外ツーリングの
醍醐味。
登りきった場所に現れたセストリーエの町。
どうやら国境は未だ20km弱先の様で
とりあえずの標高2000m程の最初の頂上で
ここがウィンタースポーツのゲレンデが点在する
スノーリゾートだった。コレで多くの車が登って行く
理由が判明。そう言えば、キャリアにスキー板や
スノーボードを積んでたっけ。
街中のスーパーで食材の買い出し。
小さいけど生鮮食品などが置いてある
立派なスーパーだった。
一つ目のピークを降りる。
途中に現れた看板。各国語で表記。
日本語もあって、嬉しかった〜。
その後しばらくダウンヒル
下って行く途中で休憩した。
してたら青空が広がり始めると言う奇跡!
ここで、休憩しながら昨日ベタベタになった雨具や衣類
を乾かす。
一旦1300強まで下がってチェザーナ・トリネーゼという
村まで降りた。
後、のフランス国境までの2つ目の峠!
快晴になったため辺りの景色が絶景へと!
いや〜陽光って本当に暖かい。
1億5000万キロ弱の彼方にあって、コレだけの
明るさと熱量を多くの生命の営みへ届ける太陽は
本当に偉大だ。
峠は途中長い1.5〜2.3km程の上り坂のトンネルを
3本程経由してクラヴィエーレというイタリア最後の
町まで。
何と最後のトンネルを抜け町の外れフランス国境付近に
出た時、天気は曇り空というか、小雪がぱらつく天気へ。
オイオイ、イタリア側だけですか〜?晴天は???
と言う事で一路フランスへ〜。
その後、ダウンヒルを終えてフランス側、ブリアンソン
と言う町を過ぎた辺りで現れたピクニックエリアの奥の
森でキャンプ。
2018年3月12日、走行54.3km。
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