2018年のクリスマスに着いたカラファテ。
2度目のカラファテになるが
宿は前回も利用した藤旅館にお世話になった。
7年前の場所から移転して、町の入り口の新興宅地
に移動していた。新しいバスターミナルに近い。
ここで年末年始を過ごした。
休養と久しぶりの母国語での会話が目的の休日。
滞在していた日本人や韓国人と一緒に夕食を作って
食べたり、世間話に花咲かせたりと。
もっぱらアルゼンチンワインを嗜む毎日で
年が明けた。
カラファテの町も相変わらずの様子でこじんまりした
感じが可愛い観光地。
通い詰めたスーパーマーケット、ラ・アノニマ
ここですり減りかけた愛車のタイヤとチューブを
買ったり、自転車の大掃除をしたりと
旅のメンテナンスも抜かり無くしていた。
宿で知り合った旅行者がこの後、
チャルテンの町へいってフィッツロイのトレッキング
に行く話を聞いて、(フィッツロイとはパタゴニア地方に
ある、3400m級の山。辺り一帯が国立公園になっていて
世界遺産になっている。あのアメリカ、カリフォルニアの
アウトドアブランドのパタゴニアのロゴのモデルにも
なっているという有名な山)
自分もこの後、チャルテン経由でチリ側に抜ける
ルートの予定だったので、7年前にもトレッキング
行って見たフィッツロイだったけれど、
今回も旅のお供で行く事にした。
バスでチャルテンまで3時間。しかし自転車
の自分は、210kmを風がむちゃくちゃ強い
パタゴニアなので3日で到着予定で、
3日早く出発してチャルテンの町で落ち合う
計画。
2日目の国道40号線の展望エリアで
目的地のフィッツロイが遥か彼方に
遠くからでもその勇姿は美しい。
その直後、
道路に現れた、ニャンドゥの親子。
小さなダチョウ。
何とも微笑ましい。喰ったら旨そう。笑
この後、国道をチャルテンの分岐まで走る
んだけど、道がやや北東を向いたので、西から
強風の吹いてるパタゴニア。追い風にまかせて
グングン走る。。。。も。
分岐から西に向かって瞬時に、絶望を味わう。
真向かい風、強風。時速5〜6キロしか出ない。
しかも何度も強風に煽られて、倒れそうになりながら
ヘロヘロになりながら、分岐から10数キロ走るのに
2時間半〜3時間も掛かって、この日はギブアップ。
約束があるので翌日はどうしても着いていなきゃ
ならないと言うプレッシャー。でも残り75km。
ずーっと道は西に進むので、ずーっと向かい風は
必至。比較的朝の8時までは風が弱い傾向なので
早朝、3時半起きで撤収やら朝食やらで4時50分
に出発。予想通り、風はそんなに強く無くて
快調に走った。
徐々に近づいて来るフィッツロイ
天気も晴れててその勇姿が神々しい
チャルテンの町に着く手前の14kmが地獄だった。
かつて無い程、吹き荒れる、狂う風。
フラフラとしながらも風に立ち向かって緩い坂を
登って行く。
が、本当に乗って漕げない場面も出て来て、降りて
手で押して進んだり。
でも、前方に見えるフィッツロイが拒んでるのか?
それでも向かってこいと煽ってるのか?
奇麗な雪山を見ながら走るフルパッキングの
自転車はまた格別の達成感をご褒美にくれた。
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