翌朝も薄暗いうちからスタート。
途中の集落で水を補給。
しかし、国境からここまで、自然環境が過酷
なせいか、まともな町が一つもない。
現れるのは本当に掘建て小屋の集まったような
集落。多分電気もガスも水道もない。
電気は発電機で使うときだけ回してるような。
ガスはガスボンベが出回っているからあるか。
水道はもちろんない。無いが、
水の4〜5m四方で高さが60cmくらいの水の
袋が各集落にあってそこに給水車がやって来て
生活用の水が確保されるという方式らしい。
が、なんでこんな荒野に住んでるのか不明。
しかも砂漠。
親が住んでいてここで生まれたらそれが普通だから
何も疑わず住み続ける。ここを出て町に
家を借りるまたは買う程のお金を稼げる仕事も
していないのでここを出られない。し、そもそも
そんな頭をもたげるような教育も受けていないので
親がして来たのと同じように羊を飼って暮らす。
小さい商店をやって暮らす、掘建て小屋で
宿をやって暮らす。そんな連鎖なのかも知れない。
教育の大切さを改めて認識するとともに、
知ると言う事の裏の面、知らなければ何も疑わず
生きて行けるが、知ってしまった事で悩まされる
事だって出てくると言う事もあるだろう。
どちらが幸せなのか?
考えさせられる砂漠の民に。
無事にこの日は128km程走って、
ヘロヘロになって首都に到着。
目星をつけていた宿に飛び込んだ
テント泊もできる様な話を聞いていたが、
さすがにこの暑さの中、テントの選択肢は地獄なので
却下、ドミが3000、個室が6000との事
数泊なので個室にした。が、室内も異様に蒸し暑い
エアコン無し、ファンのみだが
建物内に異様に蚊が多い。
洗面所の排水が詰まってて、水をたくさん
流すと下のパイプの継ぎ目から水が溢れ出して
くるのだが、その水の中にボウフラがうねうねと
動いている。
さすがアフリカ。
宿のすぐ向かいの食堂に足しげく通った
3泊したんだが
この辺りからマラリア流行域に入るので
マラリア予防薬、治療薬を買いたくて
薬局を廻って探した。
が首都の薬局を三件廻っても目当ての
WHOが推奨するマラリア治療薬のコルアテムが
売っていない。最後に言った大きな薬局には
子供用はあったが大人用は無く、置いてあるのは
べつの治療薬だった。仕方が無いのでないよりはマシか
と思いコレを購入。
時々おつりでめちゃくちゃ汚い紙幣を渡される
コレは旧紙幣でモーリタニアは2018年にデノミ(新紙幣
を発行して額面の数字が1/10に減った)したので
コレは旧紙幣。食堂のオッサン曰く今月一杯で
紙くずになると教えてくれた。
もう大分流通してないようだが小さい額面を
おつりでもらうともらう時がある。
3泊したが暑いし快適でなかったがなんとか一段落
出来たのでセネガルを目指す事に。
朝7時頃はまだ町が動きでしていないので
車がほとんど走っていなく快適に走れた
郊外まで来ると
中国の援助企業がここにも。
この日は110km程走ってティグエンドという
町に着いた。ここで数件宿があったので
値段を聞いた。最初に見せてくれた小屋が
エアコン付きで全く掃除がしていない汚い部屋が
12000ウギア(3740円程)で激高い。
金がそんなにねーよ、っていうか、汚ねーし。
というと、エアコン無しが7000ウギア
(2180円程)と何れにしても高いし
掃除してない。
高いので泊まらないと言うと
幾らなら出せる?と言うので5000まで
だと言うと、じゃあ5000(1600円程)
で良いと言うので5000でも高いが手を打った。
24時間という話で意思の疎通が出来たので
2回料金を徴収される事は無かったが、
それにしても、ただ寝るだけの部屋が
高すぎる。汚いし、トイレあっても水でないし。
さてあと2日でセネガル入りだ!
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